龔灘古鎮(龚滩古镇)では、急な斜面に立つ木造の家「吊脚楼」を通りと川辺の両側から見上げることで、土地に合わせた昔の暮らしの工夫がよくわかります。午後は塩商人の会館や美術館を巡り、夕食には名物の豆腐魚や燻製肉を味わいましょう。1泊2日で訪れれば、昼の散策だけでなく、静かな夜の灯りや朝の川景色までゆったり楽しめます。
マップ · 観光スポット日帰りか、川沿いに一泊するか


龔灘は、木造の家並みを近くで見たい人、絵や写真が好きな人、ウー川沿いで郷土料理を食べたい人に向く町です。建物だけを歩いて見るなら日帰り、夜の川辺と翌朝の景色も楽しむなら1泊2日を選びましょう。
川側に部屋やテラスを持つ民宿では、窓から家並みと川を見られます。散策を中心にするなら石畳の通りに近い宿、景色を長く眺めるなら川向きの客室が便利です。宿を探すときは「龚滩古镇」と「江景房」を検索できます。大きな荷物がある場合の入口選びは、最後の実用情報にまとめました。
川沿いに泊まるなら、龚滩古镇江韵山宸民宿(川盐路148号)が候補です。北門側の駐車場に近く、川向きのバルコニー付き客室なら夕景と翌朝の景色を宿でも楽しめます。予約画面で客室の向きとバルコニーを選びましょう。
重慶から龔灘への行き方
高速鉄道で彭水西駅へ
重慶東駅(重庆东站)から彭水西駅(彭水西站)へ高速鉄道で向かい、龔灘行きの景区シャトルに乗り換えます。列車の所要時間は約45〜70分、彭水西から龔灘までの道路移動は約40分です。重慶中心部から東駅への移動、駅での待ち時間、シャトルの待ち時間も旅程に入れます。
龔灘・彭水九黎城・彭水西駅を結ぶ観光路線があり、列車や景区の時間に合わせて運行します。駅に着いたら龔灘方面の乗車場所へ進みます。日帰りでは、現地へ向かう車の乗車時に、龔灘から彭水西へ戻る当日の発車時刻を係員に聞くと、古鎮で使える時間を決めやすくなります。
検索に使う駅名は 重庆东 → 彭水西。彭水駅(彭水站)とは別の駅です。酉陽駅(酉阳站)は龍潭鎮にある在来線の駅なので、重慶から龔灘へ直行する旅では彭水西を選びます。
車で行く場合
自家用車や手配した車では、S3渝湘複線高速道路(渝湘复线高速)を使い、龔灘出口(龚滩收费站)から町へ向かいます。高速道路は2025年12月に全線開通しました。
地図の目的地には 龚滩古镇游客中心、宿泊する場合は客栈の正式名を入れます。酉陽県の中心部を先に経由する旧来のルートより、龔灘の出口を使う方が町へ直接入れます。同行者が数人いる旅や、龔灘と酉陽桃花源を組み合わせる旅では、宿泊地ごとに移動できる車が便利です。
塩の積み替え港と、移築された町
龔灘は、ウー川(乌江)と阿蓬江が出会う場所に発展した港町です。四川の塩は長江を通って涪陵へ運ばれ、そこからウー川をさかのぼって龔灘へ到着しました。船の荷を人が背負って龍潭方面へ運ぶため、船乗り、荷運び人、商人が集まりました。
街路に向いた店、川に面した倉や住まい、商人の会館を合わせて見ると、塩の取引が町の形を作ったことが分かります。「背夫路」「纤夫路」「老盐路」など、荷運びや船を引く仕事を表す名称にも、その歴史が残っています。
現在歩く町は、下流の水力発電所建設に伴い、2006年から移転が始まったものです。石畳、木材、屋根瓦、門の額に一つずつ番号を付け、新しい場所で組み直しました。住民も移り、住宅や商店として使い続けています。古い部材を受け継いだ建物と、現在の川沿いの暮らしを一緒に見るのが龔灘の楽しみです。
吊脚楼を、通りと川の両側から見る
吊脚楼は、急な斜面に柱を立て、床を支えた木造の家です。龔灘では、石畳の通りから入れる店の川側に回ると、下の階を長い木柱が支えている様子が見えます。同じ建物でも、街路側と川側で高さの感じが変わります。
まずは通りで店先、木の窓枠、細かな彫刻を見ましょう。次に川辺へ下り、支柱、床、重なった屋根を見上げます。かつて商い、荷の保管、家族の暮らしをどう組み合わせたのか、建物の使い方を考えながら歩けます。
川を背景に家並み全体を撮った後は、一本の柱や窓の彫刻に近づいてみると、写真に違いが出ます。屋根が連なる様子を描くなら、通りや中庭から見上げる角度も使えます。高いれんがの防火壁と木造の家の組み合わせにも目を向けてください。
会館、中庭、美術館で町を深く知る

西秦会館:舞台の下をくぐって中庭へ
西秦会馆は、陝西の塩商人が集い、滞在した会館です。通りに面する芝居の舞台は、下の部分が開いており、その下を通って中庭へ入る造りになっています。奥へ進むと、斜面に沿って空間が少しずつ高くなります。
入口を抜けたら舞台の方を振り返り、舞台と中庭、周囲の建物の位置を見てみましょう。柱や窓、石の彫刻には、家族や社会の教えを表す題材が使われています。川沿いの商人の集まりに、演劇を楽しむ場所も組み込まれていたことが分かる建物です。
館内には地域の伝統文化を紹介する展示や学びの場もあります。建物と手仕事を一度に見たい人は、ここを散策の中心にすると回りやすくなります。
永定成規碑:荷運び人の仕事を読む
永定成规碑には、ウー川の貨物を運ぶ仕事の賃金などが刻まれています。塩の取引を商人だけの歴史として見るより、石段や坂を荷物とともに歩いた人々の仕事を考えると、町の見え方が変わります。
石畳を歩く途中でこの碑を探し、川と道の高さの差を見てください。港に着いた荷が、ここから人の背に移されたことを想像しやすくなります。
冉家院子と川主廟:家と信仰の空間
冉家院子は、中庭を囲む住まいの造りを見る立ち寄り先です。大きな会館の後に訪れると、家族が使う中庭と商人が集う空間を比べられます。ほかにも夏家院子や董家祠堂があり、建築を詳しく見たい人は一つずつ増やせます。
川主庙は李冰をまつる廟です。川の治水に関わる人物への信仰を、港町の暮らしと結び付けて見られます。近くの建物を次々と回るより、会館、中庭、廟を一か所ずつ選ぶと、それぞれの役割を読み取りやすくなります。
呉冠中記念館と龔灘美術館
画家の呉冠中は、龔灘の家並みやウー川を作品に描きました。吴冠中纪念馆の2階には、画家と町のつながりを伝える文献展示があります。作品の景色を知ってから通りに出ると、木の窓、屋根、川に面した家の配置を自分でも探せます。
龚滩美术馆では、現代の作品や町を描いた写生作品を見る楽しみがあります。記念館で画家の視点を知り、美術館で異なる描き方に触れ、その後に自分の写真やスケッチを残す順番がおすすめです。建築を見る旅に、絵を見る時間を加えたい人に向いています。
ウー川の遊覧船を選ぶ
龔灘の船着き場から出るウー川画廊の観光船は、1人 CNY 158 (≈ JPY 3,730 ≈ USD 24)です。ウー川と阿蓬江を巡るコースがあり、水面から斜面の家並みや峡谷を見られます。石畳の街路で細部を見た後、船から建物と山の大きさを比べると、二つの見方がつながります。船は少なくとも4人の乗客が集まると出航します。
船は人数に応じて出航するため、船着き場で当日の出航時間を聞いてから、前後に食事や散策を入れます。街歩きに重点を置く人は、翌朝の船を選ぶと初日の午後を建物と美術館に使えます。
彭水の万足埠頭(万足码头)から龔灘へ進む長い水路もあります。峡谷をたどる長いルートで、峡谷そのものを旅の中心にする人向きです。このルートを選ぶときは万足発の便から旅程を組み、龔灘の宿へ向かいます。龔灘発のCNY 158 (≈ JPY 3,730 ≈ USD 24)の遊覧と、万足から町へ移動する船は、出発地と行程が違います。
手仕事を体験し、夕方は地元の芸能へ
土家族の織物 西兰卡普や、緑豆粉を作る手仕事に触れると、家並みを見るだけの旅から一歩進めます。西秦会館などの伝統文化の場では、織物の模様や道具、食べ物を作る工程を見られます。粉を挽き、生地を焼いて麺にする体験は、翌朝食べる緑豆粉の理解にもつながります。
参加する体験を決めたら、その日の実施枠に合わせて美術館や船を配置しましょう。写真を撮りたい人は、仕上がった商品だけでなく、糸や道具、生地が形になる工程を見る時間を取ると楽しめます。
夕方以降には、西秦会館の仮面劇 面具阳戏や、川辺の土家族の 摆手舞も旅の候補になります。滞在日の催しの案内から見たいものを選び、夕食後の時間に入れます。舞台を見ない夜も、川に面した吊脚楼と灯りを眺めながら歩けます。
龔灘で食べたい郷土料理

朝食の緑豆粉と、冷たい米豆腐
绿豆粉は、米と緑豆を挽いた生地を焼き、薄い帯状にした麺です。野菜を加えて緑色にするものもあります。温かい汁と具で食べるほか、炒めた麺も選べます。朝に汁麺を食べ、別の食事で炒めたものを頼むと、同じ素材でも食感の違いを楽しめます。
凉拌米豆腐は、米の生地を煮て冷やし固めた料理です。大豆の豆腐とは材料が違い、柔らかなかたまりに、唐辛子、にんにく、酢などのたれを合わせます。歩いた後の軽い一皿に向きます。朝の温かい緑豆粉と、午後の冷たい米豆腐を組み合わせると、二つの食べ方を試せます。
肉詰め豆腐、酸っぱい汁の魚、豆花飯


龚滩酿豆腐は、豆腐に切れ目を入れてひき肉を詰め、煮込む料理です。表面を焼いてから煮るものもあります。豆腐の中の肉を含めて、食事の主菜として選びましょう。
酸汤豆腐鱼は、酸味のある汁に魚と豆腐を合わせた料理です。味の軸は酸味で、唐辛子も使われます。数人で食卓を囲むなら、この魚料理に野菜炒めと麺などを組み合わせると、土地の味を一度に楽しめます。
豆花饭は、柔らかい大豆の豆腐を白飯と食べる選択肢です。味付けを別にして食べたいときに向きます。辛さを控えたい人や肉を使わない食事を頼みたい人の注文方法は、最後の実用情報にまとめました。
燻製肉と蒸し料理
土家腊肉は、塩や香辛料で漬け、煙でいぶした豚肉です。干笋子炒腊肉では、干したタケノコの食感と燻製肉の香りを一緒に味わえます。食卓に肉料理を一つ加えたいときに選びやすい一皿です。
龚滩烧白は豚肉を使う蒸し料理です。ほかに 粉蒸排骨や、乾燥したササゲ豆と豚足を煮る 干豇豆炖猪蹄もあります。魚が中心の夕食と、豚肉が中心の夕食を分けると、連泊でも郷土料理を選ぶ楽しみが増えます。きのこを試すなら 清炒杂菌を組み合わせられます。
小腹がすいたら卤豆干、酥食、そば粉の餅
卤豆干は、固めの大豆豆腐を煮汁で味付けしたものです。柔らかな豆花や米豆腐と食感を比べてみましょう。
甘いものには 酥食、そばの風味を楽しみたいときには 荞麦粑粑を選べます。荞麦粑粑は、そば粉の生地を丸くして焼いた餅です。食事の合間には少量の菓子、主菜には魚や燻製肉と、食べる場面を分けると複数の名物を試せます。
食事場所の一例:龚滩冉瑜鱼庄

龚滩冉瑜鱼庄は、川盐路108号にある食事の候補です。1人あたりの目安は約 CNY 81 (≈ JPY 1,910 ≈ USD 12)。家常豆腐鱼、米豆腐、土家豆腐干、土家腊肉、香菌などを組み合わせたい人に向いています。
初めてなら魚と豆腐を主菜にし、米豆腐や野菜を加えると料理の違いが分かります。燻製肉を食べたい日は腊肉を選び、同じ料理を毎回頼むより、朝食と夕食で食材や調理法を変えると町の食文化を深く楽しめます。
有缘居客栈

有缘居客栈は川盐路52号にあります。辛い魚とやわらかな豆腐の料理「麻辣豆花鱼」を食べたい人に向いています。酸菜鱼やタケノコと燻製豚肉の炒め物も選べます。予算は1人約CNY 62 (≈ JPY 1,470 ≈ USD 9.3)です。
龚滩杯黑锅火锅店

龚滩杯黑锅火锅店は西秦街36号にあり、魚鍋を囲む食事に向いています。「乌鱼三吃」はライギョを三つの食べ方で楽しむ料理です。豆腐入り魚頭スープ、辛い魚の骨、魚の切り身を味わえます。予算は1人約CNY 63 (≈ JPY 1,490 ≈ USD 9.4)です。
1泊2日の回り方と、日数の増減
1日目:家並み、会館、美術、川辺の夜
午前中に重慶を出て、彭水西から龔灘へ移動します。宿へ荷物を置いたら昼食を取り、午後は石畳の通りから始めます。
西秦会館で舞台と中庭を見た後、永定成規碑で港の仕事を知り、冉家院子か川主廟を選びます。これは見どころの組み合わせです。宿の位置と入口に合わせ、近い側から一方向に歩くと、石段を何度も上り下りせずに済みます。
絵に関心があれば、明るい時間に呉冠中記念館と龔灘美術館へ。展示を見てから通りや川辺に戻り、絵で見た屋根や木の窓を探します。夕食には魚と豆腐、または燻製肉の料理を選び、催しの時間が合えば仮面劇や摆手舞を楽しみます。
2日目:朝の川、船か手仕事、帰りの列車
朝は川辺から吊脚楼を見上げ、前日とは違う光で写真を撮ります。朝食に緑豆粉を食べたら、ウー川の船か手仕事の体験を選びましょう。
峡谷を水面から見たい人は船へ、作る工程に関心がある人は織物や麺作りへ向かいます。昼食後に帰る予定なら、一つを主な体験にすると時間を使いやすくなります。龔灘から彭水西へ戻り、高速鉄道で重慶へ帰ります。
日帰りと2泊3日の選び方
日帰りなら早い列車で彭水西へ向かい、石畳の街路、西秦会館、中庭の建物、昼食を中心にします。残る時間に合わせて船か美術館を一つ選び、午後の接続で戻ります。町並みが目的で、夕景や朝の撮影をしない人に向いています。
2泊3日なら、1日目に黔江駅から道路で約60分の酉陽桃花源へ向かい、酉陽県の中心部に宿泊。2日目は車で龔灘へ移り、3日目に彭水西から帰る流れにすると、二つの場所で見学時間を取れます。自然の景観を増やすなら武隆の日帰り旅行ガイドも参考になります。石刻をじっくり見る旅を選ぶなら、別の日に大足石刻を組み合わせられます。
階段、荷物、注文の実用情報
- 荷物と宿の入口: 龔灘には石畳と階段が続きます。宿に到着口と荷物を運ぶ道を聞き、荷物を置いてから通りと川辺を歩きます。「从哪里下车到客栈台阶最少?」と見せれば、客栈まで段差の少ない降車場所を尋ねられます。
- 入場と別料金: 古鎮の街路は無料で歩けます。遊覧船や一部の建物の見学は別料金です。夜の街歩きと、展示施設の見学時間を分けて考えると予定を組みやすくなります。
- 辛さ: 酸味のある魚料理にも、米豆腐のたれにも唐辛子が入ることがあります。「不放辣椒」(唐辛子を入れない)、「辣椒另外放」(唐辛子を別添えにする)を注文時に使えます。
- 肉を使わない食事: 緑豆粉は具や汁を含めて注文します。肉と肉だしを避けるなら「不要肉,不要肉汤」。完全菜食ではさらに「不要蛋奶,不要猪油」を加えます。豆腐や米豆腐という料理名だけで選ぶより、食材を伝えると注文が具体的になります。
- 支払い: 小さな飲食店や体験に備えて、中国での支払い方法を設定しておくと現地で注文しやすくなります。
参考資料と更新情報
- 渝厦高速鉄道の開通:国家鉄路局最終更新 2026年10月8日
- 彭水西から龔灘への交通:酉陽県政府最終更新 2026年10月8日
- 入場と遊覧船:龔灘観光区最終更新 2026年10月8日
- 龔灘出口への交通案内:龔灘観光区最終更新 2026年10月8日
- 移築と現在の伝統文化体験:光明日報最終更新 2026年10月8日
- 港町の歴史と塩の輸送:龔灘観光区最終更新 2026年10月8日
- 西秦会館の建築:重慶市地方志弁公室最終更新 2026年10月8日
- 伝統文化体験:龔灘観光区最終更新 2026年10月8日
- 呉冠中記念館と美術館:龔灘観光区最終更新 2026年10月8日
- 碑、院子、廟の案内:龔灘観光区最終更新 2026年10月8日
- 吊脚楼の構造:旅行事業者の紹介最終更新 2026年10月8日
- 料理一覧:龔灘観光区最終更新 2026年10月8日
- 龔灘の郷土料理と調理方法最終更新 2026年10月8日
- 緑豆粉と米豆腐:酉陽県政府最終更新 2026年10月8日
- 龚滩冉瑜鱼庄の住所と料理最終更新 2026年10月8日
- 万足から龔灘への水路:去哪儿最終更新 2026年10月8日
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