重慶では中国語が話せなくても、短いフレーズをスマホに表示して見せるだけで用事が済みます。辛さやしびれの好みを伝え、迷いやすい立体的な街でエレベーターや正しい階の入口を見つけるコツをまとめました。

短い中国語で伝える

地元の人同士は重慶の方言で話すことも多いですが、旅行中のやり取りには普通話の文字がそのまま通じます。次の言葉は、スマホの画面で見せて使えます。

  • 你好:こんにちは。
  • 谢谢:ありがとうございます。
  • 请问:お尋ねします。
  • 不好意思:すみません。

翻訳アプリを使うときは、短く要点だけを入力するのがコツです。行き先を伝えるときは、長い住所を読み上げるよりも、地図アプリの目的地や入口の写真を見せるほうが早く伝わります。

唐辛子の辛さと花椒のしびれを伝える

重慶料理の「辣」は唐辛子の辛さ、「麻」は花椒のしびれを意味します。それぞれ別の味付けなので、希望があるときは調理が始まる前に画面を見せて伝えます。

  • 少辣:唐辛子を控えめにしてください。
  • 不要辣:唐辛子を入れないでください。
  • 不要花椒:花椒を入れないでください。
  • 我吃素:私は菜食です。

重慶の「少辣」は、他の地域の一般的な辛口と同じくらい辛いことがあります。辛いものが苦手な場合は「不要辣」、花椒独特のしびれも避けたいときは「不要花椒」をあわせて伝えてください。

重慶火鍋を食べるときは、生の肉や野菜を鍋に入れる際に共用のおたまや箸を使います。具材にしっかり火が通ってから、自分のごま油だれに取って食べます。

注文と会計の伝え方

屋台や街の麺屋では、壁に貼られたメニューを指さし、指で個数を示すと簡単に注文できます。値段が書かれていないときは「这个多少钱?」(これはいくらですか)を見せます。食後に席やレジで会計を頼むときは「买单」(お会計をお願いします)を見せてください。

テーブルに貼られたQRコードから注文する店も多くあります。AlipayやWeChatのアプリで読み取ると、写真付きのメニューから選んでそのまま決済できます。レジで支払う場合は、決済完了の画面を店員に見せます。

海外発行のクレジットカードをAlipayやWeChat Payに登録する方法は、重慶の支払いガイドで確認できます。出発前に設定しておくと、街なかでの支払いがスムーズです。

中国本土の飲食店、屋台、一般のタクシーではチップを渡す習慣はありません。高級ホテルのレストランなどでサービス料が含まれる場合は、伝票に明記されます。

観光地と住宅街が重なる場所でのマナー

重慶の有名な景観スポットは、一般の住宅街や市場のすぐ隣にあることがよくあります。見学時は住民専用の通路ではなく公共の階段を使い、静かに歩きます。

寺院や歴史的建造物、博物館では、フラッシュ撮影の可否について案内板を確認します。判断に迷うときは、カメラを示して係員に確認してください。

目的地の入口とエレベーターを探す

重慶の建物は急な傾斜地に建っていることが多く、同じビルの1階と11階がそれぞれ別の高さの道路に面している構造が珍しくありません。宿泊エリアを選ぶときも、展望スポットへ行くときも、地図上の位置だけでなく「どの道路から何階の入口に入るか」が大切です。

  • 电梯在哪里?:エレベーターはどこですか。
  • 厕所在哪里?:トイレはどこですか。
  • 我要去这里:ここに行きたいです。

「我要去这里」を使うときは、行きたい場所の中国語名称を指さします。建物の外観や入口の写真があると、よりスムーズです。

ホテルのフロントで中国語の正式名称と住所が書かれたカードをもらい、メインエントランスやフロントが何階にあるかを確認しておくと、タクシーに乗る際にも目的の入口へ迷わず向かえます。

十八梯の階段のある街並みと伝統的な建物を背景に立つ、多言語の道案内標識。
撮影 メイド理世
参考資料と更新情報